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オーケストラは未来をつくる

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オーケストラは未来をつくる

オーケストラは未来をつくる

アルテスパブリッシングより10月5月発売の

オーケストラは未来をつくる
――マイケル・ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団の挑戦』
(潮 博恵 著)

なぜこの本を書いたのか?視点と内容をご紹介します。

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視点その1:なぜサンフランシスコ交響楽団なのか?

かつてアメリカン・オーケストラといえば、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、シカゴ、クリーヴランドのビッグ・ファイブでした。現在では、西海岸のサンフランシスコ、ロサンゼルスが未来に向けた積極的な取り組みを展開しています。

また、サンフランシスコ交響楽団は、世界中から起業家が集まり、グーグル、アップルを生んだサンフランシスコ/ベイエリアで活動しているオーケストラでもあります。

サンフランシスコ交響楽団は、いかにしてアメリカを代表するオーケストラの一つへと成長を遂げたのでしょうか?そして絶えざるイノベーションが志向される活動地域の特性は、彼らにどう影響しているのでしょうか?

30年かかったサンフランシスコ交響楽団躍進の具体的な施策を紹介しながら、現代においてオーケストラの運営がうまく機能するためには、どのような要素が必要なのかを考えます。

視点その2:アメリカン・オーケストラを見る3つの視点

アメリカは民族的多様性に富む国なので、国民の音楽的バックグラウンドや嗜好も日本とは比較にならないほど多様です。また、学校教育における音楽の授業も危機的状況。じつはアメリカのオーケストラは、日本よりもずっと厳しい環境下で活動しているのです。こうした状況のなか、彼らはどこに突破口を見出しているのでしょうか?

この本では、アメリカにおける様々なオーケストラでの取り組みや議論から共通して浮かび上がる3つの視点に立って、ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団を分析しています。

3つの視点とは、

  • オーケストラ演奏、コンサートにおけるクリエイティビティとは何か
    新たな価値を生み出す可能性はどこにあるのか?ティルソン・トーマスの取り組みを例に探ります。
  • オーケストラと地域社会との関係
    オーケストラの存在意義を考えるとき、地域社会との関係は特に重要なポイントです。今も進化しているサンフランシスコ交響楽団の様々な取り組みを例に、オーケストラが地域に提供するものは何なのかを考えます。
  • テクノロジーの進化や人々のライフ・スタイルの変化がオーケストラに与える影響
    オーケストラを取り巻く環境が変化する中で、従来からのやり方を続けてよいのか?それとも新たな可能性が開けているのか?未来に向けた取り組みを探ります。

視点その3:音楽と経営

オーケストラを語るとき、たいていは指揮者の功績を中心とした音楽面と経営のどちらか一方からしか取り上げられません。しかしながら現実のオーケストラは、音楽、経営、そして支援者や聴衆の三拍子が揃ってはじめてうまく運営される組織です。

この本では、サンフランシスコ交響楽団のキーパーソンへのインタヴューを掲載しています。登場するのは、アドミニストレーションの長であるエグゼクティブ・ディレクター、ボードの長であるプレジデント、音楽監督、コンサートマスター、オーケストラ団員の5人。それぞれが楽団にどのように貢献しているのかがリアルに伝わってきます。

特にボード・メンバーが楽団経営をどのように考えて行動してきたかに関しては、これまで日本では知る機会がほとんどなかった分野であります。また、インタヴューで話してくださった方全員の楽団に対する認識にブレがない、ヴィジョンが共有されている点も要注目。

オーケストラは未来をつくる』目次

序章 グーグル、アップルを生んだベイエリアのオーケストラ、世界へ躍り出る

第1章 サンフランシスコの人々は、いかにしてトップ・オーケストラを築き上げたのか?

1. サンフランシスコ交響楽団の基礎知識――アメリカン・オーケストラの組織構造
2. オーケストラの資金調達
3. ベイエリアとはどんな地域か
4. サンフランシスコの人々は、いかにしてトップ・オーケストラを築き上げたのか?

第2章 孤高のイノベーター、マイケル・ティルソン・トーマス

1. アーティスト、マイケル・ティルソン・トーマスのできるまで
2. ティルソン・トーマス的キャリア形成とは?
3. ティルソン・トーマスの3つのヴィジョン
4. 知的好奇心を刺激するプログラム

第3章 オーケストラは演奏団体、教育団体、そしてコミュニティのハブをめざす

1. オーケストラは教育機関
2. オーケストラ版オープン・エデュケーション「キーピング・スコア」
3. オーケストラは音楽でコミュニティのハブをめざす

第4章 進化するテクノロジーと聴衆のライフ・スタイルの変化は、オーケストラをどう変えるか?

1. オーケストラが自主レーベルをもつということ――SFSメディアの進む道
2. 未来への実験場、ニュー・ワールド・センター
3. クラシック音楽はインターネットを使って何ができるか?――ユーチューブ・シンフォニー・オーケストラ

第5章 インタヴュー──オーケストラは未来をつくる

ブレント・アッシンク(エグゼクティブ・ディレクター)
アレクサンダー・バランチック(コンサートマスター)
ジョン・D.ゴールドマン(プレジデント)
倉形由紀子(第一ヴァイオリン奏者)
マイケル・ティルソン・トーマス(音楽監督)

著者紹介

潮 博恵(うしお ひろえ)

お茶の水女子大学文教育学部卒業。法政大学MBA。大学では音楽学を専攻するも、卒業後は銀行に就職し、現在行政書士として中小企業の英文契約サポートに携わる。職業生活と並行して、20年以上にわたり海外のオペラ、オーケストラ、音楽祭に出かけては、聴くだけではなく、芸術支援ウォッチングを続ける。偶然出会ったサンフランシスコ交響楽団の活動に感銘を受け、彼らの音楽と活動を紹介するウェブサイト【続・徹底研究】ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団(http://www.sfs.ushiog.com/)を運営。同コンビのコンサートを2006年秋以降62回体験。ツイッター@ushiohiroe

 

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(2012.9.16)

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