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ボルチモア交響楽団の大人のアマチュア奏者を集めたコンサート

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ボルチモア交響楽団の大人のアマチュア奏者を集めたコンサート

音楽監督のマリン・オルソップのリーダーシップのもと、地域への教育的な活動が評価されているボルチモア交響楽団。

初めての試みとして、大人のアマチュア奏者を集めて合宿を行い、ボルチモア交響楽団のメンバーによる特訓を受け、それをオルソップ指揮のコンサートで披露するというイベントを行いました。

コンサートはオーケストラのファンドレイジングの一環という位置づけ。

参加したのは幅広い年代のアマチュア奏者約50名。参加費1650ドル。オーディションがなかったので、様々なレベルの方がいたもよう。演奏したのは、ラフマニノフの交響的舞曲とレスピーギのローマの松の2曲。

合宿では、パート練習やリハーサルにボルチモア交響楽団のメンバーがついて指導、その後オルソップの全体リハーサルが続きます。

もともとのアイディアは、青少年を対象にした同様のイベントだったのだけれど、オルソップのアイディアで大人向けにやってみようということになったとのこと。同じアマチュアでも、青少年と大人とでは求めているものが違うはず、と知恵を絞ったそう。

参加者は、もちろんオルソップの指揮で演奏したことに感激したようですが、プロの奏者とはどういうものか間近で見たり、自分と同じような悩みがプロにもあるということがわかったりと、様々な発見があったよう。最も大きな収穫は、音楽への情熱を再び味わったことにあったというから、なるほど「大人は求めているものが違う」。

ボルチモア交響楽団では、参加者が合宿期間でとても成長したこと、BSOに対する参加者の見方が参加前とは変ったこと等の成果があり、今後もイベントを発展させていきたいとしていました。

私はこの記事を読んでなるほどねえと思い、日本でも同様のイベントが成り立つか考えてみました。

どうでしょう?日本の場合、クラシック音楽文化の一大勢力として“アマオケ”が確固として存在するため、アメリカのように新鮮な体験とするためには一工夫いるような気がします。

大人でやる場合、演奏技術ではなく、背負っている人生のストーリーがユニークであることを基準に人選して、そこに輪をかけて個性的な指揮者を投入すれば、出てくる音楽にも味があって、面白い試みになるのではないでしょうか???

ボルチモアのイベントを紹介した記事

(2010.6.26)

Tag: 経営

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