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音楽を聴くことが楽しい

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音楽を聴くことが楽しい

私はこのブログでよく、「サンフランシスコ交響楽団の音楽を聴くことは楽しい」と書いています。多分、一番登場回数が多いフレーズなのではないでしょうか。

この「音楽を聴くことが楽しい」とはどういうことなのか?どういう状態を私は意味しているのか、今日は突っ込んでみたいと思います。

まず、純粋に音楽がいきいきとしていて楽しいこと。何でいきいきしていると感じるかといえば、リズム感やサウンド、表現などに起因しているのでしょうが、演奏している彼らがとても楽しそうだということも大きいと思います。

そして次は、おそらくティルソン・トーマスの音楽の核心部分だと思いますが、彼らの音楽がヨーロッパの背中を見ている音楽ではないこと。彼らは自分たちオンリーワンのアメリカのクラシック音楽を追求している、そのユニークさが聴いて楽しいのだと思います。ティルソン・トーマスがアメリカで若い世代から支持されている理由もそこにあるのではないかと思います。

このことは、また改めてこのブログで取り上げたいと思っていますが、非常に重要なことだと思います。

これらに加えて楽しいと感じる理由は、音楽的な刺激があることでしょうか。常識を超えたアンサンブルの精度はもちろんですが、センス・解釈など、非常に知的好奇心をかき立てられる点が面白いのです。

最後もこれと相通ずるのでしょうが、プログラミングです。一つの演奏会の曲目の組み合わせが考え抜かれていて、通して聴いたときに何かひらめきがあるような、そんな感じがします。

こうして見ると、彼らの「楽しさ」というのは、誰でもお手軽に実現できる「楽しさ」ではないということがわかります。だからこそ「サンフランシスコ交響楽団の音楽を聴くことは楽しい!」

(2007.7.2)

ヨーロッパの背中

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