ニュー・ワールド交響楽団のコンサートホールがクラブになった!
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ニュー・ワールド交響楽団のコンサートホールがクラブになった!
ニュー・ワールド交響楽団の新しいコンサートホールでは、様々な新しい試みがなされていますが、その一つがコンサートホールをまるごとクラブのような場にしてしまおうというもの。
その第1回が2月25日(金)に開催されました。
PULSE というタイトルで、週末の夜10時スタート(深夜2時まで)。自身もベイエリアでマーキュリー・ソウルというクラブを展開している作曲家のメイソン・ベイツと指揮者のベンジャミン・シュワルツのコンビが、ニュー・ワールド交響楽団のメンバーを率いてDJ付きでエレクトロニカからストラヴィンスキーまでを演奏しました(入場料20ドル)。
マイアミ・ドットコムの写真を見ると、想像以上に斬新でびっくり。
- そもそも、ニュー・ワールド・センター(新キャンパス)の建物自体の色が違っている。この建物は箱の中に造形物が収まっているデザインなのですが、白い造形物の照明を変え、それが建物前面(全面)のガラスを通して見えるようになっています(私は建物を見たとき、造形物の上にやたら照明器具がぶら下がっているなと思ったのですが、それはこういう使い方をするためだった)。ゲーリー&MTT考案の建物のこれは革新的なアイディアだと思う。
- ホールの舞台と1階席をフラットな床にして、演奏者とお客さんのスペースにしている。
- 床の全面にもデザイン的な照明がなされており、おしゃれ。
- 天井のマルチスクリーンの威力が大きい。
- サテライト舞台はじめ、奏者がいろんなスポットで演奏するよう工夫。
ニュー・ワールド・センターはマイアミ・ビーチ市の最高のロケーションに建っています。すぐ近くの繁華街であるリンカーン・ロードは、オン・シーズン(冬)には非常ににぎわっており、夜遊びする若者たちもたくさん。
ニュー・ワールド交響楽団はかねてより、それらの若者たちをクラシック音楽に取り込むべく、様々なアイディアを絞ってきましたが、新キャンパスでのこの試みは可能性が一気に広がったことを示していたと思います。
(2011.2.27)