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シカゴ交響楽団の工夫

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シカゴ交響楽団の工夫

目についたものをご紹介します。

インターネットの威力

彼らが公表している数字をご紹介。あらためてインターネットの効果は大きい。

ウェブサイトで聴ける演奏会→123,000以上のアクセス
(好評につき聴ける期間を2週間から6週間に延長)
Beyond the Score→117,000アクセス
CSO Resound→これまでの4作品のCD販売とダウンロードの合計が35,000

プログラム冊子の特徴、気づいた点など

きれいな紙、カラーページ、充実した内容
いらない人用のリサイクルボックスが設置されている
箱を置くだけではなく、環境ポリシーがプログラムに書いてある
(フロリダでは、棚に置いてあって、欲しい人だけ取っていくシステムでした。こちらも合理的)
Composer in residenceの活動をカラーで詳しく紹介(4ページ)
広告多い。グローバル企業多し
寄付者のページ34ページ
Annual fundへの個人の寄付15,000人
寄付のカテゴリー毎にそれについての説明が書かれている
コーポレート・スポンサーの企業紹介をするコーナーがある(代表者の顔写真とロゴ、簡単な企業紹介8社)
同様に財団を紹介するページ4団体
Up coming event告知ページが目立つ
プログラム冊子は2週で1冊
Up coming eventにちらし(プログラムに挟み込み)とポスターがある
Meet the musiciansの写真とデザインが統一されていてきれい
医療機関と提携し、医師がコンサート中待機
ホワイエに咳き止めのアメが置いてある(無料。これはニューヨーク・フィルなどでもある)
Development(資金調達部隊)25人(サンフランシスコとほぼ同じ)
ボランティアの活動を写真つきで紹介するページあり
カーネギーホールでの公演を報告するページあり

携帯電話の電源

開演前の注意喚起のアナウンスは、シンフォニーの出演アーティストがお願いしていました。私が行ったときは、ギル・シャハムが吹き込んだものでした。

教育プログラム

講師プログラム

教育プログラムのコンサートに先立って、学校に講師として派遣されるボランティア。募集要項には、音楽と教育のバックグラウンドがあればなお可とあります。音楽教育の専門家や音楽学者、ミュージシャンらが準備をし、研修を受けた上で派遣。

学校に楽器を提供するプログラム

投資会社がスポンサー。ホワイエに大きな布が立てかけられていて、お客さんがひとり署名する毎に会社が1ドル寄付すると書いてありました。
プログラムの宣伝になるし、お客さんも協力した気になるので、グッドアイディアだと思いました。

アッシャーさん(ホールのご案内係)

平均年齢が高いです(ボランティアの方々)。みんなとても親切。誇りを持ってシンフォニーの仕事をしている印象。

企画もの

アメリカン・パースペクティヴ

シカゴ美術館、詩の財団とのコラボ企画。1年間にわたり、アメリカのアーティストのヴィジョンを様々に取り上げるもの。シカゴ響のコンサートでは、現代音楽の他、MTTのアイヴスとトマシェフスキーもこのシリーズの一環。

シカゴ響の印象

シカゴ響は、さすがにいろいろなものが充実していました。ヒトもモノもカネも揃っている感じ。

あれだけの指揮者とソリストを取り揃えるために、並みではないお金がかかっているという印象を受けました。

ニュー・ワールド交響楽団の20周年記念シーズン・フィナーレへ続く

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